Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
中西 貴宏; 大山 卓也; 萩原 大樹; 佐久間 一幸
Journal of Coastal Research, 114(SI), p.310 - 314, 2021/10
被引用回数:5 パーセンタイル:42.16(Environmental Sciences)福島県請戸川の観測結果に基づき、2019年10月の台風イベントに伴う河川からの粒子態Cs流出量を評価した。台風イベントによる土砂粒子の流出量は年間の90%を占め、それまで福島原子力発電所事故後最大だった2015年9月出水イベントの約2倍だった。しかし、期間中の粒子態Cs濃度低下により、粒子態Cs流出量は2015年の約2/3であった。また、2019年10月の粒子態Cs流出量は流域の沈着量のわずか0.1%であり、沿岸のCs蓄積量への影響は非常に限られたものだった。
新里 忠史; 佐久間 一幸; 飯島 和毅; 中西 貴宏
no journal, ,
近年の激甚化・頻発化する自然災害に伴う放射性セシウム移行挙動を評価するためには、過去に発生した大雨時およびその前後における放射性セシウム流出量や分布データが基礎的な情報として必要となる。長期観測の結果、平成27年9月関東・東北豪雨および令和元年10月東日本台風(台風第19号)の前後において、源流域における渓流水の溶存態セシウム137濃度は季節変動の範囲内であり、河川上流域の森林斜面におけるセシウム137流出率は、林床が被覆されている場合には既往データの範囲内(0.06-0.16%)であった。また、河川中流・下流域においては、空間線量率の測定値および土砂の堆積状況を総合的に考察した結果、いずれの地点でも砂の堆積により線量率が低下しており、河道壁面から流出したセシウム濃度の低い土砂が堆積することで地面が遮へいされ、空間線量率が低下したと考えられる。
中西 貴宏
no journal, ,
本発表では、原子力機構が福島県で実施した環境動態研究におけるこれまでの研究成果のうち、河川を介したCsの動態に関する成果を講演する。我々の長期観測結果から、河川水中の溶存態及び懸濁態Cs濃度の低下傾向が明らかになった。令和元年東日本台風の出水規模は平成27年9月関東・東北豪雨の約2倍だったが、Csの流出量は約2/3だった。これは、河川を流れる土壌粒子に含まれるCs濃度が時間とともに低下しているためによる。河川敷においては、時間とともに放射性セシウム濃度の低い土壌粒子が表層に堆積することにより、河川敷の空間線量率は時間とともに低下している。
中西 貴宏
no journal, ,
令和元年東日本台風による出水時の、河川からの土砂流出量と放射性セシウム流出量を、平成27年9月関東・東北豪雨の時と比較した。土砂流出量は1.4倍に増加したのに対して、放射性セシウム流出量は半分に減少した。いずれの出水でも、河川流域からの放射性セシウムの流出率は0.2%を下回っていた。